やっとの事で

忍び込んだ夜の匂い
あの夏と確か同じだった
何も変わらない安堵感
何かが掴みきれない焦燥感
フラフラ揺れているのは相変わらずで
やっとの事ですがりつく

紛れ込んだ冷めない熱に
まだ侵されたままで
彷徨い続ける高揚感
終わることのない臨場感
フラフラ揺れているのは当たり前で
やっとの事でたどりつく

いっぱい詰まったまま

いっぱい詰まったまま
終わる

いっぱい詰まったまま
流れる

あの夜の歓喜の中で僕は言葉を堪える
あの夜の向こう側で僕は言葉を失くす

時、過ぎて

あの日の喧騒が何となく
頭の隅に絡みついたまま

随分と時は過ぎてしまった
何事もなかったかのように

今夜見た月はずっと綺麗だ
夢の中に放り込まれたように

随分と時は過ぎてしまった
傷口を塞ぐには充分すぎるほど

それでもまだ言葉足らず
ここに来てまでも

それでもまだ想い至らず
ここに来てまでも

春の眩暈

欲して今宵
骨身を晒し
透けた世界と抱き合ってみても
何が終わる訳でなし
何が変わる訳でなし
想いは遥か彼方に沈み
誓いは脆くも崩れ去る

遠い春へ

凍てついたままの想いは
いますぐに溶かさねば
手遅れになる前に
なんとか

吹きすさぶ風なんて目じゃない
ずっと前を見つめたい
間違っていようが
いまいが

手に入れるにはまだ遠い春
手に入れなければずっと遠い春
いま手を伸ばしたい
プロフィール

tukeji

Author:tukeji

昭和中期の冬に大阪で生まれる
バンド、詩、その他もろもろの真っ最中

<当サイトに掲載されている詩、文書の著作権は全てtukejiに有ります。無断転載、複製は固く禁じます>
リンクはフリーです。

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

フリーエリア
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
カレンダー
05 | 2018/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
リンク
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる