十二月の冬の日

十二月の冬の日
風は冷たく吹き荒む
灰色の景色は少し穏やかだ
心の中はまだ凍りついていない
まるで何かが始まった春のように

十二月の冬の日
風は骨身を喰いちぎる
目の前に落ちた忘れ物
夢を見るそっと寒さに犯されないうちに
少し変わってしまった季節のように

十二月の冬の日
涙はとっくに見当たらず
隠れてしまった寂しさは彼方
眠ったままの心は消えうせてしまう
何かが違って行く十二月の陽溜まりのように

こんな所で風

風は歌わない
歌っているのは僕の唇だけ
風は似合わない
似合っているのはただ僕だけ
ずっと向こうじゃそうかも知れない
風は歌っているのかも
だけどここは僕の声だけ

風は囁かない
囁いているのはみじめな嘘ばかり
風は汚れている
奇麗に化粧をしたふりだ
ずっと向こうじゃ本当かも知れない
もっと空は晴れているのかも
だけどここに永く居すぎたようだ

どれくらい

僕の心はいくらですか?
僕の声はいくらですか?
値段をつけたい人はどこにいますか

そんなに安いものですか?
そんなに高いものですか?
目は見えますか耳は聞こえますか

それで好きになれますか?
どれくらい夢が見れますか?
めっいっぱいの人生が欲しいだけです

誰か解ってくれますか?
誰か呼んでくれますか?
嘘の言葉も本当の言葉も

すりきれた夕方

どんよりと空は低く
眼を覚ましたみだらな街に
悲しみと喜びの雨は落ちてきた
だからどうなるわけでもないのに

腐った微笑を浮かべた
あそこに突っ立ってる街の女が
ほとんど空っぽの夜を待っている
きっとあの女も泣くのだろう

ぼんやりと灯りをつける
全ての良心を呑み込んでしまう時刻が
あたり前のようにやってきた
くたびれすぎた昨日のように

欲望

剥き出しの全てを奪いたい
午後零時過ぎ
真っ昼間から

無防備な背中の方から
笑い出す悪魔
急ごう

まるごと夏が終わる頃
むなしさで僕の身体は
膨れ上がるだろう

立ち止まるのはよしておこう
欲望の終わりが
地獄であろうとも

僕は眼の前の天国へ駆け上がろう

猫の向こう側

あくびしながら鼻ならし
窓辺の猫は見つめている
変わりゆく景色の色を

また七月がやってきた
窓辺の猫は知っている
甘酸っぱい初夏の匂いを

そして八月に僕は
窓辺の猫に寄り添った
季節をそっと見送るために

せつない思いが胸を衝く
過ぎ去る夏の匂いがした

2010.3.27(sat)LIVE

今週末、我がバンド、クレイジー・ダイヤモンズのライブが有ります。俺はベース弾いてます。
ご近所の方、暇な方、ぶっとびたい方、よろしく、どうぞ。

2010.3.27(sat)大阪 本町Mother Popcorn

open19:00 start19:30

1000yen (drink代要別途)

ロックンロールNighit ! !
    出演  Davina Robinson
        
        クレイジー・ダイヤモンズ  他

八月の濡れたアスファルト

あの頃僕は一日中夢を見ていた
八月の濡れたアスファルトの上で
焼けた喉と身体を
ワイルドターキーで焦がしながら

くらくらと頭の中を揺らしては
したたかな幻想の風の上に
焼けた喉と身体を
ゆっくりと横たわらせながら

さまよい歩く想いをまきちらした
堂々と照りつける太陽の中で
焼けた喉と身体を
ぎりぎりまで騙しながら

薬と毒

どんどん!
毒はえらそうな顔をしてはいずりまわる
早くしろ
脳タリン!

効き目なし!
どんな思想よりも弱虫ではなかろうか
もうダメだ
役立たず!

弱すぎる!
どうしよう月にすらいけそうもない
どこかへいけ
用無し!

花咲いた

雨が通り過ぎた朝
こんな街にも花が咲いた
希望を引き連れ花が咲いた
美しく
精一杯に

夢が通り過ぎた朝
こんな街にも花が咲いた
悲しみを引き連れ花が咲いた
美しく
精一杯に

僕が詩を書いた朝
こんな街にも花が咲いた
今日を引き連れ花が咲いた
美しく
精一杯に

いつでも花は
美しく精一杯に咲いていく
とても真っすぐに・・・・・・

いやになる

誤魔化すことに慣れたまま
見過ごすことしかできなくて
情けなくて 情けなくて
いやになる

何ということだろう
見過ごすことしかできなくて
たまらなくて たまらなくて
いやになる

いやな笑いを覚えてしまった
見過ごすことしかできなくて
苦しくて 苦しくて
いやになる

ベッドの上で

言葉は安っぽい
この夜があればいい

愛は生臭い
この夜の真ん中で

一人ぼっちじゃない
夜は楽しさで溢れてる

秋だった

脱ぎ捨てた物をひとつずつ
身につけていた
もうそんな秋だった

夏にもらった激しい思いを
やわらかく包み込む
もうそんな秋だった

いつの間にか雲は変わり
もうここは秋だった
乾いた空気が肌をはう
もうここは秋だった

しっかりと季節は根をおろす
こんなところにさえ

アレッ!

なんでこんなことしてるんやろ
俺はもっと詩でも書きたいのに

なんで起きてるんやろ
俺はもっとベッドの中で戯れときたいのに

なんでギター握ってへんのやろ
昨日考えた凄いフレーズ忘れてしまうわ

なんでこんな格好なんかしてるんやろ
家に帰ったらもっと格好ええ服いっぱい持ってんのに

なんでこんな仕事してるんやろ
こんなええ天気やのに

なんでや?
なんでや?
なんでや?

生きるためか?
食うためか?

しゃあないな、今だけ適当にやっとこか、
面倒くさいから適当に、ほんま適当に

そやけどなんでこんな思いまでしてんのに金がないんやろ

あー あー バカげてるわ

忘れ物

ねじ曲がった無力な心
僕はもうここにはいられない
向こうの方で笑えばいい
ここを捨てていけばいい

出会わない心と心
いつの間にか離れていった
向こうの方で泣けばいい
涙なんか見せられない

知らぬ顔して通り過ぎよう
僕には何も関係ない
本当はそうじゃなかった
本当の僕じゃなかった

もう言葉はいりません
もう涙はいりません

知っている

焼けた風が吹いていた
いつもの通りのあの窓を
色とりどりの宝石は淫、淫、淫
きらめく星くずのように
いつも僕をダメにする
ダメ、ダメ、ダメ、ダメにする

あの宝石が誰の物か知っている
僕は持ち主が誰か知っているのだ

アフター・ザ・ミッドナイト

鈍い鼻歌
タバコの煙
空っぽのボトル
汚れたコーヒーカップ
声のないテレビ
脱ぎ散らかした靴下

僕は窓に手をかけた
街はまだ二日酔いだろうか?

光のない朝

光のない朝は無理やりに
ちっぽけな心を落ち着かす
何も聞かない僕がいて
何も見ない君がいる
なんてお似合いなんだろう
この真っすぐに歩いてもいけない道に

光のない朝は苦しまぎれに
泣き濡れた頬を乾かしていく
うつむいたままの僕がいて
眠ったままの君がいる
消えることなどないだろう
この心地良い街のざわめきのように

?・・・・・・いらだち

夢しかり
通り過ぎた幻よ
涙の向こうに何がある

恋しかり
燃え尽きた悲しみよ
明日の僕はどこにいる

僕しかり
使いきれぬこの思いよ
こんなところに何がある

夜間遊泳

夜は始まった
まだ少し涙の残った君の中へ
アルコールとニコチンづけの僕は潜り込む
さあ始めよう
このまま冷たい夜を
泳いでいこう

夜は始まった
まだたよりない夢を見ている君の中へ
狂った月のような眼をした僕は絡み付く
さあ始めよう
どうしようもないこの夜を
泳いでいこう

夜は始まった
朝まで傷が残らぬように
向こう側まで泳いでいこう
夜は始まった
暗闇に足をとられぬように
なんとかうまく泳いでいこう

いつからか僕はここにいた

時間が背中を突き刺した
流れる雲に用はなく

いつからか僕はここにいた
ただ生きていくために
微かな春の匂いも嗅ぎとれず
いつからか僕はここにいた
少し安心するために
見てみぬふりした空の下で

寂しさがそっと通り過ぎた
死にかけた心の上を

いつからか僕はここにいた
今更どこへもいけずに
たよりない風にまかれて
いつからか僕はここにいた
とにかく今を越えるために
綺麗なふりした明日の前で

来る時

サングラス越しの白い空気
閉じ込められた沈黙が
爆発するのは時間の問題だろう

その時僕はサングラスをはずす
その時僕は笑う

そろそろ笑顔の練習でもしておこう

始まり

走り出す
誰も気がつかぬうちに
九月の空の下を

走り出す
緑が枯れてしまう前に
とびきりのやさしさを手に入れたい

走り出す
心が凍りつかぬうちに
僕は冷凍保存が効きません

走り出す
言葉が逃げていく前に
忘れられた詩の一行は悲しすぎるから

走り出す
視界は果てしなく広がる
九月の空の下で

書いてやる

書いてやる
この世で一番せつない詩を
この疑わしき街の匂いを
書いてやる
僕の眼で

書いてやる
この世で一番激しい詩を
この紛らわしき嘘の洪水を
書いてやる
僕の耳で

書いてやる
この世で一番素晴らしい詩を
このくるおしき心の中を
書いてやる
僕の言葉で

書いてやる
本当のような嘘を
書いてやる
嘘のような本当を

書いてやる
この思いを
プロフィール

tukeji

Author:tukeji

昭和中期の冬に大阪で生まれる
バンド、詩、その他もろもろの真っ最中

<当サイトに掲載されている詩、文書の著作権は全てtukejiに有ります。無断転載、複製は固く禁じます>
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