ここまでおいで

全てを壊してしまうのか
全てを駄目にしてしまうのか
やってみろよ
やれるもんなら

何を奪おうとしているんだ
何を目当てにしているんだ
いつでもいいよ
来れるもんなら

ここまでおいで
何も壊れはしない

ここまでおいで
待っててやるから

ここまでおいで
ここまで

見逃さない

そんな優しさを見逃さないように
僕はここで息を殺す

ずっとくぎづけ
このままくぎづけ
やっかいな僕がいる

そんな醜さを見逃さないように
僕はまだ息を殺す

ずっとくぎづけ
このままくぎづけ
いつも僕はここにいる

このまま全てを見ていたい
このまま全てを知っていたい
どうしようもないままの僕がいる

簡単

めちゃくちゃええ感じで
一発いっとこか
簡単 簡単

生まれておおきに
簡単 簡単

誰がおらんようになっても
俺はおるで
簡単 簡単
簡単なことや

世の中全部斜めから
笑うたろか
簡単 簡単

雨ニマケテモ風ニマケテモ欲はあるぞ
簡単 簡単

明日は仕事さぼって
遊びにいこか
簡単 簡単
簡単なことや

あんまり呑んだら身体に悪いって?
呑めへんかったら神経に悪いわ
簡単 簡単

小便はにんげんのつくることのできる一ばん臭い海や
簡単 簡単

口は下手やけど言葉は上手い
俺は言葉のイカサマ師や
簡単 簡単
簡単なことや

高級な服なんかいらん
誰か恰好ええ服売ってくれ
簡単 簡単

大阪に空がある毎日出てゐる汚い空がほんとの空や
簡単 簡単

俺はなかなか泣けへんで
泣かしたいんやったらオーティス聴かせ
簡単 簡単
簡単なことや

むかつくから歌でも歌うたろ
めちゃくちゃアナーキーなやつ
簡単 簡単

汚れつちまつた喜びは太陽のかかつて暴れ出す
簡単 簡単

俺、詩でも書くわ
今日から詩人や
簡単 簡単
簡単なことや

ここはDeep City
とにかくイカレてるわ
俺は今でも突っ立ってる
簡単 簡単

もうここの春を何十回も知ってるんや
もうここの夏を何十回も知ってるんや
もう眼の前に何十回目の秋がきてるんや
その次は何十回目の冬や
簡単 簡単
簡単なことや

なんぼのもんや!

愛がいっぱい

ねえ・・・・・・
これだけでいい
後は暗闇が包んでくれるから
窓の外はもう知らない

愛してる・・・・・・
これしかない
全部暗闇にまかせられるから
もう二人だけ

窓の外は街が輝く
それだけ
窓の外の欲望は
飾り
ただそれだけ

ねえ・・・・・・
愛してる
ねえ・・・・・・
愛してる

この部屋も街も爆発しそうだ
今夜は珍しく

どぶ川

死人のような川が横たわる
寂しく横たわる
張りつめた空気の中で
秋の日差しは優しそうだが
この川の水は苦しそうだ

誰が嘘を捨てていったのだろう
どんな嘘を捨てていったのだろう
このいやな臭いが鼻をつく
誰も知らないこの臭いが
この川はどこからどこへ流れるのだろう

どぶ川
この川は
涙を落としても生き返らない

秋の日に

心は動かず
また日が暮れた
せつなき秋の匂いに心を冷やす

心地良さが
全てを閉じ込める
まるで誤魔化されたようにゆっくりと

緩やかに流れていく時間にまだ慣れず
ただ、任せていくだけで・・・・・・

緩やかに流れていく風にまたさらわれて
ただ、ぼんやりと思いを浸す

出口はどこだ

何時からかこんな所にいる
昔は良かったとまた嘆く

出口はどこだ
俺は戻らない
出口はどこだ
未来への

知らぬ間にすっかり汚れた面してる
このまま全て奪って行く

出口はどこだ
俺はコケない
出口はどこだ
新しい出口は

蒸し暑き醒めた夜

心沈むままで
信用できぬ明日を待つ
蒸された感情が汗をかく

何も見えていない
手探りの今日は消える
想いはまだ醒めたまま

心許ない蒸し暑さ
だいなしにされた夜

本当

まるくないから苦労する
まるくないから傷つきやすい
まるくないから優しさわかる

だから今も人間で
だから今もろくでなしで
だから今もこんなところにいるわけだ

まるくなったら楽になる
まるくなったら心はいらない
まるくなったら見えなくなる

だから今も人間と呼べて
だから今もろくでなしと呼べて
だから死んでもまるくなれないわけだ

一休み

空っぽだ
何かが違う
随分と熱に浸されたこの道は
すっかりと静寂を取り戻し
カサカサに変わったままだ

一休みしているのだろうか?
こんなにも僕はドキドキしているのに

まったくだ
何かが違う
随分と薬を飲み込まされたこの道は
すっかりと笑顔を取り戻し
気取った調子のままだ

一休みしているのだろうか?
僕の足はまだまだ止まっていないのに

矛盾

空を見上げると星が輝いていた
なんだか嘘のようなきらめきが
この汚れた眼に映った
僕の足下には帰る家さえない者が
眠っているというのに

ああ・・・・・・矛盾
ああ・・・・・・矛盾

夜の匂いを嗅いでいると夢が見れた
なんだか中途半端なやるせなさが
知らず知らずに心の中に溶けた
僕のポケットには一握りのコインさえも
欠けているというのに

ああ・・・・・・矛盾
ああ・・・・・・矛盾

僕は帰る家のある浮浪者だ

ああ・・・・・・矛盾
ああ・・・・・・矛盾

僕は腹いっぱいの浮浪者だ

部屋の中で

カヤの外 部屋の中
浮かれた景色は僕の外
今夜僕は部屋の中

カヤの外 部屋の中
街の夜は僕の外
今夜思いは嘘の中

カヤの外 部屋の中
楽しみだけは僕の外
今夜僕は部屋の中

カヤの外 部屋の中
全ての価値は僕の外
今夜涙は煙の中

今夜僕はカヤの外
今夜僕は寂しい部屋の中

玩具のように

まとわりつく淫靡な匂いに
けっして永遠などなかった
現在があり
次という言葉が
つながっていくだけだった
深い海に溺れていく僕の匂いも
ここでは何の役にもたちはしない

真っ白な心の中には事実があり
いつも真実など見えなかった
馬鹿が
馬鹿に
橋を架けていくだけだった
生暖かい海で戯れ合っていた僕たちも
ここでは糞にもなりはしない

使い古した玩具のように

壊れた玩具のように

捨て去った玩具のように


誰が悪いんだ

ドアの前
今朝この足が踏んづけた
醜い害虫
その死骸の上には
卑しいアリがうじゃうじゃ
じっと眺める僕
残酷な気持ちが膨らんでいく
キッチンに戻りコップ一杯の水
コップ一杯の大洪水
アリはもがき苦しんだ
たったこれっぽっちの水に
僕はぼんやり考えた
ここには自然などなかった
ただあるのは
踏んづけられた害虫
コップ一杯の水に流され苦しむ卑しいアリ
害虫を踏んづけた僕

これは暴力ではなかった
醜いエゴイズム
これは権力であった

失われた時を道連れに

あの夏何を見つめながら
歌い続けていたのだろう
あの容赦ない太陽の下で
どれだけ走り続けたのだろう

答えは出ていない
まだそこらに転がっているのだろうか
失われた時を道連れに

あの夏何を想いながら
言葉を選んでいたのだろう
あの途切れることのない道の途中に
どれだけの涙を染み込ませたのだろう

答えはいらない
まだそこらに転がっているのなら
失われた時を道連れに


ひっぱる

君の肌が暖かいから
僕は服を脱ぎ捨てよう

君の声が聞こえるから
目覚まし時計を捨ててしまおう

君は泣き虫だから
僕は泣かないでおこう

君は歌を歌うから
壊れたレコードプレイヤーはそのままにしておこう

君が腕をひっぱるから
僕はこらえながら君の腕をひっぱる

強く
やわらかく

ため息ひとつ

傾いた日差しはまだ力強く
疲れた心をじりじりと照らしていく
待ち構えた夜の虫たちの出番は先延ばしされたまま

まだ月はぼんやりと居眠りしたまま
疲れてしまった心をじわじわと弄ぶ
流れる風が悪あがきをするかのように焼けついたまま

まだ終らない一日に
ため息ひとつ
まだ終らない一日に
ため息ひとつ

全部持っていく

ひとつ選べと誰かが言うけど
そんなものじゃ足りはしない
俺は全部持っていく

ひとつで充分と誰かが言うけど
そんなものじゃ始まりはしない
俺は全部持っていく

何から何まで
端から端まで
寝言じゃ終らない
もう全部持っていく

プロフィール

tukeji

Author:tukeji

昭和中期の冬に大阪で生まれる
バンド、詩、その他もろもろの真っ最中

<当サイトに掲載されている詩、文書の著作権は全てtukejiに有ります。無断転載、複製は固く禁じます>
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