どうって事ないけど

生温い風が調子に乗って
寝たふりしている僕をすっぽりと包む

どうって事ないけど
そろそろ我慢できないよ
どうって事ないけど
誰かさんのように笑ってはいられない

甘い言葉にまたすり替えて
信じたふりしている僕に追い討ちをかけてくる

どうって事ないけど
そろそろ我慢できないよ
どうって事ないけど
誰かさんのように適当にはいかない

六月の夕闇に

暮れ行く六月の夕闇の中で
言葉を探す
でも見つからずに

思いだけだ
いま必要なのは

何度も自分に言い聞かす

暮れ行く六月の夕闇の中は
思いもかけず
穏やかだった

待ち詫びる季節を
挑発するかのように

何度も心を掻き廻しては行くが

宙ぶらりん

後を振り向くほど器用じゃない夜
前を直視するほど誠実じゃない夜

いったい何が必要なんだ
宙ぶらりんの夜に

こじれた感情を闇の中に隠すほどまだ堕ちてはいない

やりきれない感情をねじ曲げてしまえるほど何ひとつ強靭ではない

ああ、宙ぶらりん

しかし、宙ぶらりん

尽きるよりも

何をしている
いま俺は
前もまともに見えない暗闇を手探りしながら

何が出てくる
いま此処に
たいした物もたいした者もまだ見つからずに

燃え尽きたいなんて嘘っぱちで
燃え続けたいんだよ本当は

何を求めて
いま俺は
手にも負えない狂った時間の片隅で

何をくすねる
いま此処に
欲しい物も必要な者もずっと前から知っていた

燃え尽きるのも悪くはないが
燃え続けるのも馬鹿じゃない

怒りの日

なるようになれと思ってみても
どうにもならないこの思い
軽く生きていれば問題ないが
全てを笑えぬこの気性

何かを叩き壊さなければ
今が終らない

なるようになれと思ってみても
納得できないこの思い
軽く生きていれば収まりもつくが
重さに耐えれぬ日もあって

何かを叩き壊さなければ
次が始まらない

時流風景

どこへ流されても僕がたどり着くのは違う場所
たとえ身を削っても心は何ひとつ削れなかった
この風景の中にはとても溶け込めなく
この風景の中には寝転がる場所もなく

手に入れたものさえ残らずいま捨てていく
惜しいものなんて今更あるわけもなく
この時の中にただ立ち止まり
この時の中でまだあがき続ける

救いがないと笑うがいい
痛くも痒くもない僕さ

どうしようもないと思うがいい
痛くも痒くもない僕さ

ロックが通

雨にも負けない
この暑さ

風にも負けない
この湿気

立っているのがやっとの六月の午後は
丈夫な身体すら台無しにしてしまう
怒りも知らず欲もない脳みそは
そのうち本当の優しさも忘れてしまうだろう

だから
腐りかけた脳天には上等のロックが必要だ
電気がなくてもロックは通る
ヘラヘラ笑っちゃいられないロックが通の午後は

だから
腐りかけた脳天には上等のロックが必要だ
東へ西へ南へ北へロックは通る
戯言だけじゃやりきれないロックが通の午後は

眼を瞑ってしまうと

眼を瞑っていると駄目になりそうで
だから僕はこの汚い景色を眺めている
止め処なく心の中に群がる自分勝手な景色よりは幾分穏やかな気がして

時計の針を逆さに廻したところで
何がどうなる訳でもないのだ
何時までも僕が背負っていく光と影は当たり前のように共有を拒む

望まないこと望むこと
捨てていくもの持っていくもの
人生は何度もそんな対立を消化してしまう

歩いていくこと立ち止まること
狂っていくこと素面でいること
僕の瞼の裏側で
僕の心の内側で
本当の解決など何ひとつできないことを知っている

いま眼を瞑ってしまうと何かが粉々に破裂してしまいそうなんだ

最後にひとつ

懐かしき場所よ
全部そこから始まった

雨も風も日照りも
うまく凌いできたはずだ
もうこれ以上はないはずの上々のやり方で

だけど最後に気付かなかった事ひとつ

だけど最後に云えなかった事ひとつ

持っていくよ
次の場所まで

どんな気分でも

何のためにと声がする
そんなことはずっと分からないままだ

確かなのはいま此処にいること

まだ醒めちゃいないこと

必然か偶然かは知らない
そんなことはもうどうでもいいことだ

確かなのはこの道が続いていること

たとえば抜け道だとしても

どんな気分でも関係ないんだ
歩くなり走るなり転げ回るなり

どんな気分でも関係ないんだ
いまはまだ中途半端なところだから

ボーダー

近づいた空に放たれた想いを見送り
遠ざかる地に打ち震える

もっと高く跳びたくて
もっと遠くへ行きたくて
何度も此処までやってきた

けれど何度も立ち尽くし
けれど何度も座り込む

もっと向こうまで
全てを抱え込んだまま
何度も此処までやってきたというのに

結局ここで立ち尽くし
結局ここで座り込む

近づいた空
遠ざかる地
僕はいま何処に立っているのだ
まだ越えられないでいる
まだ此処を

プロフィール

tukeji

Author:tukeji

昭和中期の冬に大阪で生まれる
バンド、詩、その他もろもろの真っ最中

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