とりあえずのところ

自らを捨て去るほど馬鹿じゃない
自らを誤摩化すほど賢くない

ふらふら揺れても結局ここで
僕の血は沸き立っていく

どれだけ考え込んでも結局ここへ
僕の思いはたどり着く

とりあえずはそれが僕
少々じゃ揺るぎはしない

とりあえずはそんなところ
だから僕はここにいる

吹きさらし

吹きさらしでかまわない
隠すものならもう捨てた
さっき綺麗な風が当たったよ

ひとつ

ふたつ

吹きさらしで大丈夫
けちくさい理由ならすぐ捨てた
今も綺麗な風はまだ止まず

ひとつ

ふたつ

この想いが

撫でるように触れる
壊れないよう
この神経がいまひとつになる
この想いが消えないうちに

柔らかな言葉を探す
突き刺さらないよう
この唇がただひとりでに
この想いが逃げないうちに

疲れきるまでに
錆びれてしまうまでに
たとえば終わってしまうまでに
この想いが嘘にならないうちに

ただそれが欲しいだけ

イカレたふりなんて俺はしない

知ったふりなんて俺はしない

ただ笑ったふりはしてみる

ただ泣いたふりはしてみる

いやしい頭を満たすには

くたびれた心を満たすには

必要なものは山ほどあるが
ただそれが欲しいだけ

アレを手に入れるために
ただそれが欲しいだけ

当たり前のように

緩やかに流れる時と裏腹に
落ち着きを失くしていくちっぽけな心は
知らず知らず何かに怯えてしまう

また何かを忘れてしまいそうなんだろ
当たり前のように

見せかけの自由の果てで
隠れることでしか生き延びる術を知らない
つくづく哀れな寄生虫の如く

また何かを失ってしまいそうなんだろ
当たり前のように

生き恥を晒すのにもとうとう慣れちまったんだろ

当たり前のようにまたひとつ

明日へ

眺めていたんだ一日中
空の色や風の色
何もしないでただぼんやり

優雅な朝
贅沢な昼
変わり始める夜がきた

浸っていたんだ一日中
穏やかな温もりに
頭の中を空っぽにして

戻れない朝
通り過ぎた昼
食い尽された夜がきた

そして明日へ
何とか明日へ
これから明日へ

そのうちに

綺麗なものばかり見ているうちに
眼が霞んでしまった
昨日は見えていたものさえ見えなくなってしまった
このなさけない眼球と
このなさけない心と

適当なことばかりほざいているうちに
口元が緩んでしまった
上手く伝えていた言葉さえも言えなくなってしまった
この軽い唇と
この軽い感覚と

笑ってばかりいるうちに
泣いてばかりいるうちに
脅えてばかりいるうちに
腐ってばかりいるうちに
手に余るものだけが溢れ出す

すれちがう時刻

どう言っても駄目だ
ひとつとして交われない
たとえばここで折れたとしても
終われはしない事を僕は知っている
すれちがう時刻にまた糞のような憂鬱を抱え込む

ぶち壊してしまいたい
厄介な事は置き忘れて
後悔先に立たずと誰かが脅す
そんな後悔と諦めを僕は秤にかける
すれちがう時刻にまたカビ臭い頭は冴えてくる

適当にやり過ごす
どうにかなれと僕は願う

適当にやり過ごす
どうにかなると誰かが嗾ける

適当にやり過ごす
こんな時刻に
またすれちがってしまうように

狂った声が欲しくて

真夜中に風吹いて
束の間の静寂をぶち壊す
この行き過ぎた想いをくすぐるのはそんなところ

この闇を突き破る
ぶっきらぼうな悪魔たち
このまま背中を押してくれるならとことんまで

狂った声が欲しくて
素面じゃ使いきれない夜は
癒しなんてただの役立たず

狂った声が欲しくて
火をつけなけりゃ意味のない夜は
真面なんてただの役立たず

残り香

匂いというよりも感覚
確かに僕は感ずる
終わったはずの夏が行き場を無くした午後

静かな目眩をただ抱え
早くも沈み行く太陽を眺めて
せつなさの反復を何度も繰り返す午後

全てを幻にするなんてまだ早すぎる
僕の鼻は強引にまだ突つかれたままで

全てを理解する事なんてできはしない
そこに有るのはまだ消えない鮮やかな・・・・・・

反撥

そっと押せば多分崩れてしまう
ふらついた神経はいつも逃げ道を探している
強情な傘に隠れた柔な心を決して晒しはしない
王様きどりの卑怯者ども
ひとつもふたつも足らない思考は随分と透けて見えている

もう後はなし
もうそこまで
しぶとさなんて似合わないから

もう後はなし
もうそこまで
あつかましさに長けていろ

しぶとさとあつかましさはいつも混同できないのです

スピードだけが

のんびりしているのとちんたらしているのは違うんだよ
どうにかしてくれ
ぐずのろま

スピードが必要なんだよ
いま俺は

急いでいるのと焦っているのは違うんだよ
どうにかしてくれ
小心者

スピードが必要なんだよ
いま俺は

乗り遅れてもかまわないが
引きずられるのはごめんだよ
だから必要なんだよ
スピードだけが
全てを突き放すスピードだけが

覚めずに夢の中

くっきりと浮かび上がってくる空気の色

何かが始まる予感に鼓動を合わせる

だけど染まれなかった
今すぐには
失くしたものはただ夢の中

運んでくるのはまっさらな風の音

終止符を何度となく確かめてみる

だけど染まれなかった
このままでは
手にしたものはまだ夢の中

ただ覚めずに夢の中

まだ覚めずに夢の中

それよりも

騙せるのならそこまで行きたい
綺麗ごとなど何も必要ないから
全ての意味はどこにも使いきれない

許せるのならそこで終わりたい
傷つけ合っても何も生まれないから
安っぽい理屈はもう取るに足らない

何が欲しい
それでどうなる
それよりも・・・・・・もっと

何が要らない
それがどうした
それよりも・・・・・・いまは

間に合わせの毎日

間に合わせの言葉に乗っかって
こんな夜を明かせばいい

間に合わせの夜に乗っかって
退屈な朝になだれ込む

間に合わせの朝にうんざりしながら
泣き言だらけの夢を見た

間に合わせの夢にうんざりしながら
どうしようもない愛にすり寄った

間に合っているはずの毎日は
呆れた水の泡の中

間に合っているふりの毎日が
また僕を駄目にする

プロフィール

tukeji

Author:tukeji

昭和中期の冬に大阪で生まれる
バンド、詩、その他もろもろの真っ最中

<当サイトに掲載されている詩、文書の著作権は全てtukejiに有ります。無断転載、複製は固く禁じます>
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