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暮れ

一年の垢をどこに落とすというのだろう
拭いきれない事ばかりなのに
力ない我が身としては
簡単にほざくその口に痛いしっぺ返しがくるのを祈る

見せかけだけの絆なら
今夜綺麗にほどいてやろう
力ない我が身としては
こんな滑稽な詩をただただ書きなぐる

どうしようもなくても
終わりは終わり

どうにかなりそうな
始まりを探して

心の中の風景

心の中の風景は年を重ねない
もしかしたらそれは
永遠というものがどっしりと腰を下ろしているのかもしれない

いつか見たはずのあの突き抜けるような空も
いつか見たはずのあの壮大な太陽も
いつか見たはずのあの終わりのない海も

忘れ去る事なんてずっとできない
しっかりと今も横たわる正真正銘の輝きとやら

心の中の風景が年を重ねない限り
いつでもそれを手にする事ができる

心の中の風景が年を重ねない限りは

ただひとりの僕

何を乗り越えてきたのかなんてどうでもよかった
この肌を傷つければ滲んでくる血
この心を打ち抜かれたら溢れ出す涙
僕はそこにいる
間違いなく
他の誰でもない

何を感じてきたのか
それだけがいつも背中を押した

何を信じてきたのか
それだけがいつも背中を支えた

だから間違いなく
他の誰でもない僕はいる

泣く泣く生きられるわけがない

折れてしまえば滞りなくいく
判ってはいても従えず
遠回りしては徒労に帰す

泣く泣くやってるわけじゃない
泣く泣く生きられるわけがない

見えてはいるが遠ざかる
何ひとつも奪えずに
近回りなんて滑稽すぎて

泣く泣くやってるわけじゃない
泣く泣く生きられるわけがない

繋がったままの

どれだけ近付いたというのだろう
遠ざかっていったあの時刻に
全部を捨ててきたつもりはないが
全部を守ったわけじゃない

上手くいったと勘違いしてみても
薄っぺらい魔法はすぐに解けて
全部を拾っていくつもりもないが
全部が要らないわけじゃない

僕の立っている場所は現在である
過去の重さを踏んづけたままの

僕の歩いていく場所は未来である
過去の重さを引きずったままの

全部が繋がったままの

願い

吐き出す
この言葉
理屈じゃなし
ただ本能

抑えきれない
ただ本能に

殴り書く
この言葉
意味よりも
ただ届け

どこまでも
ただ届けと

冬枯れた街で

冬枯れた街はうかれてる
冬枯れた街が何だか妙に

この醒めた心の奥に
笑うに笑えぬことを閉じ込めて
もうすぐ暮れる
少し足らないままに

何が終わって何が始まるわけでもないのに
ただ時が過ぎてしまったこの宵に

冬枯れた街はうかれてる
冬枯れた街が当たり前のように

とてもじゃないが乗りきれない
怒るに怒れぬことを閉じ込めて
もうすぐ暮れる
何も解決しないままに

何が必要で何が要らなかったのかもあやふやで
ただ時が過ぎてしまったこの宵に

天国も地獄も

天国へ行こうが地獄へ行こうが
本当それどころじゃない
天国の心地良さなど別に知らない
だからいま生きているんだ

天国がどうした地獄がどうした
本当どっちがどうなんだ
地獄の苦しみなどちっとも必要ない
だからいま生きているんだ

天国も地獄も
まだ見ぬ幻
天国も地獄も
たどり着く場所じゃなし

哀しいかな

あといくつ寝るとこの忌々しい時刻を通り過ぎれるのだろう
押し込められた感情は爆発しそうで
だけど僕は理解してしまう
哀しいかな
そんなところで

あといくつ寝るとこの暗い闇が綺麗に明けるのだろう
行き場を失くした本当の意味は
またここで誤摩化される
哀しいかな
そんなところで

寝ても覚めても
哀しいかな
僕は潰れない

寝ても覚めても
当然
僕は潰れない
そんなところでは

ある冬の夜に

雨上がりの匂いに包まれたまだ浅い冬の夜
車道の上を全速力で滑って行くヘッドライトに目を凝らす
何だかこのまま風にさらされているのも悪くない気がして
このまま何処かへつながっていそうな道をまだ進む

もうとっくに忘れたはずの失望や涙や後悔を
張りつめる前の空気がゆっくりと導きだす
そっと目を閉じれば全てが済んでしまいそうな気がして
このまま何処かへ逃げてしまいそうな心をつなぎ止める

ぐるぐると

冴えた頭は長続きしない
だから今すぐここから抜け出すことを考える

結局、狂ってしまう前にまた冴えて

ぐるぐる、ぐるぐる回るだけ
ぐるぐる、ぐるぐると気がつけば

冴えた言葉はただの飾り
だから後から言い訳だけを付け足してしまう

結局、誤摩化してしまう前にまた冴えて

ぐるぐる、ぐるぐる回るだけ
ぐるぐる、ぐるぐると未だここで

堕ちて行くまで尽きるまで

涙があふれる夜があっても
涙が止まらなくなる事などない
終わって行くのは
あなただけだ
僕はまだ終わらない

堕ちて行くまで尽きるまで
いま笑うって事を知っているつもりだ

涙をどこでどれだけ流そうと
染み付いた痛みは消え去りはしない
変わって行くのは
思いひとつだ
僕はそろそろ変わる

堕ちて行くまで尽きるまで
まだ歌うって事を知っているつもりだ

また今日も

何か起これと願っている
とてもじゃないが事足りぬ

間抜けな面したペテン師にはもう無理だ
乗り遅れた常識なんて今は役立たず

何か起これと待ちわびる
怖いものなど何もない

立ちすくむのが最悪の苦痛に変わる
借りてきた優しさなんてまたもや役立たず

何か起こればと
また今日も

何か起こればと
また今日も
プロフィール

tukeji

Author:tukeji

昭和中期の冬に大阪で生まれる
バンド、詩、その他もろもろの真っ最中

<当サイトに掲載されている詩、文書の著作権は全てtukejiに有ります。無断転載、複製は固く禁じます>
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