くそったれ

誰も知らぬこの時刻に
全ての常識は朽ち果てる
ほとんどの夜はできそこないで
ほとんどの奴は汚れを拒む
ほとんどの朝は何事もなくて
ほとんどの嘘は綺麗事に塗り替える

誰も知らぬこの時刻なら
全ての常識は捨ててしまえる
当たり前の今日は誤魔化しで
当たり前の奴はしたり顔
当たり前の明日は保証もないのに
当たり前の理屈を誇らしげに掲げる

誰も知らぬこの時刻だけが真実かも
くそったれ、情けなくも、見っともなくも、世界は生き延びる

ただ走る

立ち止まる事が苦痛だから
ただ走る
前を向いていればなんとかなると
ずっと前から知っている

退屈に狂うくらいなら
ただ走る
適当も慎重も差なんてなくなる
ほとんどはそんなもの

怖いものなんてないから
ただ走る
このままじゃどうにもならないと
ずっと前から感じている

馬鹿を見る

悲しみがどこからやって来ようと
とにかくはそれどころじゃない夜に
散り急いでもどうにもならず

急かされて
また馬鹿を見る
とことん最後は馬鹿を見る

喜んでいる暇もみつけられずに
立ち止まっているどころじゃない夜に
巧く心はすくわれていく

乗せられて
また馬鹿を見る
とことん最後は馬鹿を見る

ここで醒めたが運の尽き

思い通りにいかぬから
何度も何度も拗ねてみる

笑い話で済むのならこれ以上の贅沢は言わない
これまでもこれからも

甘い夢ならもう見えない
ここで醒めたが運の尽き

泣いて全てが始まった
泣いて全てが終わるまで

笑い話にも成り損ねた言葉が軽く舞い上がる
あらためて今更

甘い夢ならもう見えない
ここで醒めたが運の尽き

見損なうなよ、見失うなよ

綺麗事だけで生きるほど僕は甘くはできていない
やさしさだけで事足りるならそれにこした事はない
腐るも腐らぬもやり方次第
どこへでも転がっていく

生ぬるい風に耐えられるほど僕は頑丈にはできていない
見せかけだけで事足りるものなんて永くは続かない
誤摩化しなんてすぐに終わる
ちっぽけな嘘よりしけたもの

見損なうなよ、見失うなよ
逃げる場所なら当てにはしない

見損なうなよ、見失うなよ
いつでもここで声は聞こえる

早すぎて 

言葉足らず

伝えられず

また悔しさ噛み殺す

ピエロになるには早すぎて
いま始めたばかりだ

思い実らず

諦めきれず

立ち止まり振り返り

捨てていくには早すぎて
何が終わるわけもなく

そのままの夜を

そのままの夜を丸ごとかすめ取りたい
ポケットに詰め込んで朝まで逃げ延びる
不可能な事などなにひとつとして考えなかった
たとえばそれがあまりにも突拍子もない事だとしても
奇跡は必ずや夜を越えていく
想いは闇を打ち砕くだろう

僕はこの夜を離さない
笑い事じゃない

眼はまだ冴えたままだ
寝言いってるわけじゃない

僕はこの夜を忘れない
そのままの夜を

未熟なバランス

ずっと此処に止まれないから美しく
望んでいるのは儚いきらめき
止まる覚悟はこれっぽっちもなく
ただただ前を見つめてしまう

足らないものは見えないが
幸せくらいは見えている

カビが生える前に逃げ出したいから
成熟した想いは愚図で屑
憂いなんて出会いたくはなく
重さも軽さも計りきれずに

足らないものが見えないから
足りてるものも見えなくて

苦笑いして

道端に転がる錆びついたノスタルジー
誰かが蹴飛ばした昨日の夢に
抑えきれずに手を伸ばす
還ってはこないものが多すぎるのは知った事

だけど時々、苦笑い
解っているけど苦笑いして

前を見ているつもりのこの眼の先に
誰かが捨て去った繰り返す思い
意味もなく振り返って
還ってはこないものを何度も確かめてみる

そして時々、苦笑い
どうしようもなく苦笑いして

見上げる空

ざわめきに紛れ込み

隠れてしまった声はもう聞こえない

忘れ去った訳でなし

捨て去った訳でなし

見上げる空はぼんやりと

いま春の宵

想い抜いても

泣き濡れても

見上げる空はぼんやりと

まだ春の宵

頭空っぽで腹一杯

いらないものを詰め込んで
頭空っぽで腹一杯
身動きできなくなる前に
とっくに全ては闇の中

知らない振りはもうできない
頭空っぽで腹一杯
身動きなんてもうできない
とっくに心が疲れ果て

そろそろ吐き出しに出かけよう
軽くなりたい夜に

そろそろ吐き出しに出かけよう
新しい朝はそこまできてる

待ちわびていたのは

待ちわびた季節の匂いに浸ってみたら
随分と暖かくて
瞼が重たくなったくらい

見えなくなるものが多過ぎて
うんと楽になり過ぎて

聞こえなくなるものが多過ぎて
うんと楽になり過ぎて

待ちわびていたのは何だった

いったい何だった

夕べ

淡い夕べに消えかかる
やるせない一日も
どうにかなるとただ思う

明日へ続くのはまだたよりなき道なれど

淡い夕べに染まりゆく
使いきった一日は
忘れてしまえばただ軽く

あがき続けるのはまだたよりなき心のみ

ぶち壊したい

沈黙は何も生まない
あきらめる事によく似たものだ
僕は抑えきれずに声を上げる
今を突き破るために

逃げ道をみつけても
守る事だけを考えてみても
心は随分と軋みだした
今を突き抜けるために

ぶち壊したいのはやまやまだ
腐るほどあったはずの始まりを感じるために

ぶち壊したいのはやまやまだ
たいした事のない終わりをあざ笑うために
プロフィール

tukeji

Author:tukeji

昭和中期の冬に大阪で生まれる
バンド、詩、その他もろもろの真っ最中

<当サイトに掲載されている詩、文書の著作権は全てtukejiに有ります。無断転載、複製は固く禁じます>
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