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水の泡

乗り切れたなら良いとして
理屈で全ては語れない
ここに居る事が素晴らしいから
どうせ意味なんてそんなもの

乗り切れないなら仕方なく
あきらめで終わる事もあり
ここに居る事が当たり前だから
まだ答えならどこにもない

鼻糞程度の期待は水の泡
儚く消える水の泡

相変わらずに

疲れが心地良く
僕を包む
疲れない一日を望んじゃいるが
何よりもそんな一日に寄りかかる

相変わらずに
まだ突っ立てるから
たしか頭はまともなままだ

想いがいつまでも
僕を引きずる
想いなんて何の足しにもならないが
またそんなものにうつつをぬかす

相変わらずに
まだ欲張ってるから
たしか心はまともなままだ

この後

この後に何があるというのだろう
未来はいつも不透明であるべきで
だからこそ僕らは自分自身を信じられる
いや信じるしかないのかもしれない

この後に何があったとしても
未来は決して姿を消すべきではなく
何時頃からか僕らはあがき続けている
いや楽しんでいると言い換えられるかも

この後に判ること
この後に見えること
願うのは未だ見ぬままのお楽しみであれと

今更、破れかぶれ

この心をぶち抜くものはそんなにありはしないというのに
この心に何とか風穴を開けたくてたまらない
たとえば吹き抜ける風はいい音を鳴らしていくことだろう

僕らはまだ知らない本当の意味さえ
窮屈な時代に生きている

僕らは知ったふりをしているだけで
窮屈な生き方に染まれるらしい

我ながら、ふと、かわいそうな時代を感じながら
今更、破れかぶれ

ええ歳こいてセンチメンタル

ええ歳こいてセンチメンタル
青さじゃ適わぬ

まだまだ追いつけない
深さに届かず

ええ歳こいてセンチメンタル
理屈じゃなく

まだまだ越えられない
分厚さに

何時か
その場所まで

このかんじ

ええこといっぱいゆえるけど
なんもならんてしってるから
ゆえへんだけや

ほんまのこといっぱいみてるけど
しらんふりされるから
おしえへんねん

わかるかな
このかんじ
はらわたにえくりかえっとんねん

わからんやろな
このかんじ

おれとあんたがふたりともくたばっても
だれも
わからんやろな
このかんじ

なあ
このかんじ

ほんま
わらかしよんな

事なかれ

事なかれ
ありふれた幸せを噛み締めて
半日程度酔いしれて
ありふれた明日を待ち望む

事なかれ
抑え込む感情を見せびらかす
痛くも痒くもない
安全地帯で寝そべって

事なかれ
真実はいつもただの夢
戯言にすぎない始まりを
救いのない幕引きを以てして

俺ひとり

真夜中の静けさの中で間抜けに点滅する信号機
誰も気がつかない風が止まったままの時刻
いまは俺ひとり

消えかかった街灯は全ての美しさを濁していく
月の光が輝く透き通る舗道の上で
いまは俺ひとり

もしも永遠があるのなら
この刹那はお芝居のようなもの

もしも永遠があるとしたら・・・・・・

九月になったのに

日に焼けた風景を
こっそりとしまい込んで
やや早い夜の訪れに呼吸を合わせる
吐いても吸っても
吸っても吐いても
目の前の現物は何も変わらない
穏やかで柔らかな息苦しさだけが昨日とは違う
判っているのはそれだけ
覚えたことはそれだけ
九月になったのに
九月になったというのに

眠り

今夜の眠りは全てを空っぽにしていく
ばか騒ぎが終わる頃の安心感と喪失感を包み込んで
朝になれば全ての幻は消え失せて
日常という限りなく穏やかな時刻に打ち解ける

牙を失くした偽者の狼も
羽を失くした偽者の天使も
何もかもが
ある均一化されていく

打震えた感動も
はみ出した狂気も
たかだか
ひとつの遺失物にすぎない

今夜の眠りは何故か夢を覚ましてしまう
プロフィール

tukeji

Author:tukeji

昭和中期の冬に大阪で生まれる
バンド、詩、その他もろもろの真っ最中

<当サイトに掲載されている詩、文書の著作権は全てtukejiに有ります。無断転載、複製は固く禁じます>
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