夜明けまでの逃避行

たぐり寄せる長い糸を
壊れないよう
縺れないよう
夜明けまでの逃避行
容赦なく時間は過ぎる
誰も知らない底なしのスリルを従えて

真夜中の犯罪者

暗闇に紛れ込む思いは
危険な火花を散らす
筋立てた理性などお構いなしに突っ走る
素面の仮面を被った狂気は時の流れに逆行をしながら

真夜中の罪はいつも甘い香りがして
頭の中をクラクラと揺すり
魅惑の空気を引き連れてくる
犯してしまう後悔などどこにもないくらい

その中で・・・・・・エロス#1

潜り込むギラついた感情を優しく抱え包んでくれる
秘密の場所で朽ち果てる
そのスリルは快感と呼ぶに相応しく
愚かな夜など有りはしない事を思い知らせてくれる

そこに漂う淫靡な匂いと甘美な蜜の味にただ為す術もなく
蕩けてしまう
蒼く透き通る空気が覆い被さり肌を撫でる
強靭なバネの如くしなやかに強く

秘密の場所へ
その中へ
朽ち果てるまでの

知っているのは
ふたりだけ
その中で

メロディ

こんがらがっても別にどうって事はなかった
この歌は途切れはしないから
立ち止まっても別に恐いものなどなかった
この想いは抑えきれないから
慣れてしまうほど簡単なものではないけど
忘れてしまうほど簡単なものでもなかった
誰かにつられてしまうほど
何かにつられてしまうほど
このメロディは安っぽくないから

濡れて、夜

どっぷり浸かって
どっぷり嵌まって
行き着くとこまで行き着いて

濡れた夜の後悔は
どうして心を優しく撫でる
濡れた夜の夢は
どうして心を激しく掻き立てる

まんざらでもない
濡れて、夜

たとえばそんなところさ

たとえば僕は詩人と名乗る
抑えきれない想いなら
言葉にすり替え吐きつくす

世界で一番の切なさになれと
世界で一番の嬉しさになれと
世界で一番の優しさになれと
世界で一番のかっこよさになれと

いくら僕が詩人と名乗っても
それでも足らないのなら僕はただの男で
たとえばそんなところさ

足らない

足らない
想いは止めどないのに
足らない
柄にもなく焦がれて

言葉が満ちるまでには
もう少しの声が
まだ足らない

足らない
想いは溢れているのに
足らない
柄にもなく待ちくたびれて

言葉が溶け合うまでには
もう少しの声が
まだ足らない

涙の河を

涙の河を飛び越えるのは簡単な事だった
味気ない毎日に溺れるだけなら

飛び越えずに飛び込みたい
いまその河を泳ぎきるために

零れ落ちる涙は悲しみだけのものじゃないと
ずっとずっと解っていたから
零れ落ちる涙がまだ涸れないように
こんな毎日もまた枯れはしない

光と影

光は影を映す
釣り合わない対比でなく
向き合わない対比でなく
至極当然な対比として
至極自然な対比として
光と影は止まることなく
鮮やかにセッションしている

どこまで俺は

火をつけ今すぐ
熱してしまえるが
燃え残るほど上品なものじゃない
こんな夜だから燃え尽きてしまいたいんだ

優しさは今すぐ
用意できるが
誤摩化せるほど易いものじゃない
こんな夜だから真っ直ぐに見据えていたいんだ

どこまで俺はたどり着ける
どこまで俺は

密かに

こんな夜は言葉で抱き合え
こんな夜は言葉で繋がれ
密かな喜び
密かな愛しみ
そして何よりもこの感じ
解り合えてる密かな想いを
何時からか僕らは知っている
解り合えてるただ密かに

夜の街

艶やかな夜の闇に被さる
輝きを増す街の色
かすめる匂いにこの気もそぞろ
できるなら跡形もなく溶け込みたい
代償なんてどこ吹く風
朝が来るまでの愉楽に溺れて

間抜けな季節の中で

過ぎ去ったのは風
乗り遅れたのは僕
なんだか上手く捕まえきれないまま
行方知れずの季節を思う

言い忘れたはずの
やり残したはずの
なんだか透けた感情だけが
ただ舞い踊る

さよならさえまだ終わらないまま
流れても
流れても
見当たらない
間抜けな季節に迷いこんでは
プロフィール

tukeji

Author:tukeji

昭和中期の冬に大阪で生まれる
バンド、詩、その他もろもろの真っ最中

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