後の祭り

秋雨に

濡れて過ぎゆくその後で

また束の間の気怠き時刻

掌の上に乗っかったワンダーランド

無機質な世界にも血は流れる
絶対的に架空ではあるが
僕たちが持ち得る怒りや悲しみを
生意気にも代弁してしているようだ

ちっぽけな掌に軽く収まってしまう
そんなケチ臭い進化に慣れていくのは
十二分に研ぎ澄まされた少々は上等の脳みそと
痛みさえろくに感じ得ない貧しすぎる心像風景の結晶

もうこれ以上は苦労もできない
もうこれ以下では息もできない
適当に掌の上で誰もがふりする
適当に生きてるふりをみっともなく曝け出す

平衡

忘れ行くのはあの地獄
思い出すのはただの夢
いい事ばかりがあるわけないが
わるい事ばかりも続かない
幸いにして

上手くできてるものだ全く
後味悪くも直ぐ忘れ
だから何とかくたばらず
釣り合いとれて円くなる
辛うじて

ダラダラと〜秋の夜長にて

遮断機のけたたましい音と
突き刺さる研ぎ澄まされた空気
幕開けはただ大袈裟に
どうって事ない夜なのに
勝手に心がうかれてる
それでも素敵だ
月が笑う夜は
全てが見えてくる
月が照らしてしまうから

秋ひとつ

静けさ
無でもないけど
静けさ
ただ浸る

嵐の中のやさしさを懐かしみ
激しき想いを募らせる

静けさの中に秋ひとつ

到来

待ち望んだ晴れ間が覗くこの宵に
溶け込む想いに胸焦がす
代えのない素敵な時刻の始まりに
麗しき刹那の予感に浸かり

無性の夜に

今夜手に入れた酔いは
明日を憂いへといざなうかもしれない
だけども立ち止まるほど臆病じゃなく
退屈に心をゆだねるほど堕ちてはいない

明日手に入れるつもりの安らぎを
とてもじゃないが信用できず
痛いほど燃え尽きるまで突っ走る
理屈に閉じ込める余裕はただみっともなくて

今更、取るに足らず、無性の夜に
とにかく、さておき、無性の夜に

空が其処に在るだけ

高き空が暮れて行く
全ての喧騒を吸い込みながら

何処までも行けるつもりだったのは
ただの錯覚か?
何も聞こえないふりをしていたのは
ただの誤魔化しか?

もう言葉はいらない
こんな日の夕べは

きっと言葉にならない
こんな日の想いは

染まり行く空が其処に在るだけ
プロフィール

tukeji

Author:tukeji

昭和中期の冬に大阪で生まれる
バンド、詩、その他もろもろの真っ最中

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