何十回目の晩夏にて

吹き荒れる風は汗ばんだ季節の匂いをさらって行く
熱の冷めたプール・サイドの夕刻に微笑む顔を失くした天使たち

もうすぐ終わるから
もうすぐ始まる新しい季節のために

何も無かった訳ではないが何かを手にした訳でもない
贅沢な輝きは永遠の光を放つ事はなくやがては消え失せていくだろう

心配なんて必要ないから
安心するほど特別なものでもないから

ただ繰り返す
幾度となく味わったさよならを
このどうしようもないほどの晩夏にも

だからこそ僕はまだくたばってはいない訳だ

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tukeji

Author:tukeji

昭和中期の冬に大阪で生まれる
バンド、詩、その他もろもろの真っ最中

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